弊社は環境対応(RoHS)化成処理剤を、従来品からより高性能なSurTec 650に変更致しました。
ChromitAL TCP “SurTec 650” は、アルミ・アルミ合金・アルミダイキャスト用の化成処理剤(防錆処理剤)で、塗装下地
としてだけでなく、未塗装用途においても従来の6価クロム化成処理と同等以上の優れた性能を発揮します。
本化成処理剤は、もともと米海軍により戦闘機や上陸用船舶への使用を目的として開発されたもので、 ドイツ・SurTec
International GmbH 社が世界的な製造・販売ライセンスを取得しています。
日本においては、SurTec 社日本総代理店である森村商事と、 関連会社で表面処理薬品メーカーの(株)ムラタ社が
共同で 2005 年より販売を開始し、電機機器、自動車、建材、航空機、通信機、船舶などの各業界において紹介活動を
進めています。
2006年5月、本化成処理剤はアルミおよびアルミ合金の化成処理の性能・規格を規定する米軍規格のMIL-DTL-81706の
QPL(Qualification ProductList)認定を取得。
性能面だけでなく、環境対応の観点からも今後高い評価が期待されています。
※弊社では日本国内で生産されたライセンス品を使用しています。
SurTec650の主な特徴 (メーカー公称)
- 従来の6価クロム化成処理から簡単に切替可能
- 環境対応、非有害、容易な管理と排水処理
- QPL登録−MIL-DTL-81706B及びMIL-DTL-5541Fの裸耐食性、Class 1Aに適合若しくは上回る
- 低い接触抵抗値 MIL-DTL-81706B及びMIL-DTL-5541F,Class 3(<0.8 mOhm/inch2)でのアルミ素地への導電率要求を満たす
- 建材用途のQualicoat及びGSB規格認証
- 最小限の耐食性劣化で100℃までの耐熱性を達成
- 2024、2219、5083、7075材、その他多種の鋳物での現場試験実績
- 浸漬及び広範な面積の仕上げにはスプレー処理、はけ塗りも可能